雨漏り調査レポートNo.244|木造 戸建て住宅|レンガタイル目地

物件名
I様邸
調査時期
2021年9月
構造/用途
木造/戸建て住宅
調査部位
外壁、軒天、サッシまわり
調査場所
三重県

雨漏り検査の様子

調査箇所

弊社からのコメント

2階のサッシ周りに設置された外壁のレンガタイルを目視で点検した結果、目地部分に隙間を発見しました。この隙間に散水したところ、下階の居室サッシの木枠から漏水を確認しました。事前のヒアリングで「横風を伴う強い吹き付け雨の際に雨漏りが発生する」という状況を伺っていたため、この条件を再現した結果、問題が明確に浮き彫りとなりました。
通常、レンガタイルの目地から雨水が浸入した場合でも、2次防水として「防水シート」が機能し、室内に水が浸入することは避けられ、外部に排水される設計です。しかし、今回の場合、壁内の防水シートの納まりに不具合があり、水がシートの切れ目を通じて室内に流れ込んでいる可能性が高いと考えられます。
このような漏水問題の補修方法として、「目地へのシーリング」を施すことは考えられますが、根本的な解決にはなりません。漏水が発生した1階のサッシ周りやその上方の外壁を撤去し、適切な防水シートの再施工を行う必要があります。防水対策を見直すことが、長期的な雨漏り防止には重要です。

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