物件No. 18 M(株) E様邸
●物件No. | 018 |
●物件名 | M(株) E様邸 |
●検査日 | 平成20年9月25日 |
●構造 | 木造2階建て |
●築年数 | 築2年 |
●調査部位 | 4箇所 外部小庇上部、下屋壁際板金、サッシ、棟瓦等 |
●調査時間 | 3時間 |
雨漏り検査の様子
漏水箇所1階和室天井廻り縁からの漏水検査に於いて、廻り縁から水漏れを 確認しました。 この経路にて、聚楽壁への滲み水が発生する状況がうかがえます。 |
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検査液注入と漏れ箇所にての紫外線照射発光テスト確認にて原因を特定しました。 | |
雨漏れ発生の天井伝い経路確認2筋の浸入水が確認されました。 広範囲の浸入水は把握されませんでしたが、以前のサッシ廻りの補修が不具合だった為再発に繋がったものと予想されました。 |
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紫外線照射発光テスト確認状況この浸入水の発光確認で原因を特定しました。 |
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原因箇所下屋上部サッシ上に位置する小庇散水⇒漏水確認 庇上に通気の為に設けられた開口部左側から雨水が吹き込み、外壁の木下地上へ溜り、透湿シート継ぎ目箇所から浸透し、漏れに繋がったものと判断されました。 |
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調査部位2下屋壁際板金及びのし瓦散水⇒漏水なし 防水ルーフィングは完全に処置されており、問題は無かった事が判断されました。 |
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調査部位3サッシ散水⇒漏水なし 直接的散水でも、漏水は見られませんでした。 |
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調査部位4大屋根棟半月瓦散水⇒漏水なし 大屋根棟半月瓦釘押さえ箇所の釘穴貫通部が確認されました。 散水テストによる漏水はありませんでしたが、瓦内部への浸水の可能性は有り得ると考えられます。 これは棟面戸漆喰の剥離を進行させる事が考えられるため、遮蔽したほうが良いと思われます。 |
弊社からのコメント
新築した翌年から雨漏りが発生し、原因と考えられる箇所の補修を2度にわたり施工したが、雨漏りは止まらず、施工会社様から雨漏り検査協会本部への調査依頼がありました。
施工会社の担当者より原因が全く分からないので何とか原因をつきとめて、雨漏りを止めたいとの話を頂き検査を行うことになりました。
雨漏り検査を実施した結果、サッシ上の庇上部に、通気の為に設けられた隙間から雨水が吹き込み和室天井際への漏水が確認されました。
施工会社から頂いた前回改修時の写真を確認すると、庇のすぐ横に外壁を取り付ける為の木下地がありその上に雨水がたまり、透湿シートの継ぎ目から漏水していることが判断できました。
雨漏り修理として庇通気部分のシーリング施工による安全遮へい。
また、今回の原因箇所ではないですが、大屋根の軒天際の通気部分からの漏水の可能性も心配されたので下がりの大きい水切りを取り付け、台風等による雨水の吹き込みを防ぐ対策をした方が良いのではとご提案をさせていただきました。
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