物件No. 15 Y市 K公共施設
●物件No. | 015 |
●物件名 | Y市 K公共施設 |
●検査日 | 平成19年10月10日、11日 |
●構造 | RC造 |
●築年数 | 築17年 |
●調査部位 | 5箇所 谷樋、銅板縦葺き、銅板一文字葺きと銅板縦葺きジョイント、銅板一文字葺き、エキスパンションジョイント付近 |
●調査時間 | 8時間 |
雨漏り検査の様子
漏水箇所1機械室天井(谷樋付近)断熱材にシミがありました。 前日に雨が降ったので、まだ湿った状態でした。 |
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漏水箇所1機械室天井(谷樋付近)スカイモルボードと言われる下地材(曲面屋根にも対応できる下地材)にシミがありました。 |
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調査部位1谷樋散水約30分 ⇒異常なし 隙間からの侵入も考えられるため、丁寧に散水をしましたが、漏水は確認できませんでした。 |
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調査部位2銅板縦葺き散水約20分 ⇒漏水確認 谷樋からは約2.5メートル離れた棟部分です。過去の経験からの調査を提案した箇所です。 |
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調査部位2銅板縦葺き風を伴った雨の場合、調査時のように吹き上げられ、漏水となって現れます。 |
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調査部位2銅板縦葺き雨漏りが確認されたため、実際に銅板をめくってみた状況です。水が浮いているのが見えます。 |
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漏水箇所2エントランス天井雨漏りによって銅板が変色しています。 |
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調査部位5エキスパンションジョイント散水約5分 エキスパンションジョイントとは、膨張・収縮などによる影響を逃れる為、設ける継手部分です。 |
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調査部位5エキスパンションジョイント雨水が浸入しないようにするための「水切り金物」があります。その水切りの下がりが少なく、隙間があることで雨漏りしていました。 |
弊社からのコメント
公共施設の管理担当者様が弊社のホームページを見て、お電話から問い合わせをいただきました
。 担当者様より、以前から雨漏りする物件で天井の谷樋付近から雨漏りがひどい為、谷樋を補修しようと考えているが他の天井部分にも雨の染みが付いているので、その原因を確認してから補修を進めていきたいとご相談を受け検査を行いました。
また、この建物とは別に1箇所より雨漏りがする為その部分も併せて行いました。
雨漏り検査を実施した結果、谷樋部分からの漏水は一切なく屋根本体からの漏水でした。
担当者様が考えられていた谷樋と棟部分からの漏水とは全く関係がなかったので無駄な補修工事を進めなくて良かったと思います。
今回の場合、雨漏り箇所の直上部が雨漏りしやすい谷樋だったことで、そこが雨漏り原因だと仮定しました。しかし、あのまま、検査をせずに修理をしても、雨漏りは止まらなかったことになります。
実際は2.5m離れた箇所から侵入した雨水が天井裏をつたって機械室で雨漏りとなって発見されました。このように雨漏りは離れたところが原因であることも多く、これが「雨漏りが何度修理しても直らない」と言われる所以です。そうして弊社が、修理前に検査をおすすめする理由です。
雨漏り修理方法として、調査部2の既存屋根の上に新規屋根材の重ね葺きと、調査部5の隙間部分に水切りの新規取り付けによる修理をご提案させていただきました。
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